ジャパンケーブルキャストが災害情報伝達を強化する
『防災DXタブレット』を開発・導入
～北海道留寿都村・蘭越町で2025年4月より運用開始～

ジャパンケーブルキャスト株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役COO：大熊 茂隆、以下「JCC」）は、災害時の緊急情報や、平常時の自治体からのお知らせを音声とテキスト情報でプッシュ配信する専用タブレット『防災DXタブレット』を開発し、2025年4月より留寿都村（所在地：北海道虻田郡留寿都村、村長：佐藤 ひさ子、以下「留寿都村」）および蘭越町（所在地：北海道磯谷郡蘭越町、町長：金 秀行、以下「蘭越町」）で運用を開始しましたことをお知らせいたします。

近年、日本各地で地震や豪雨、台風などの災害が頻発している中、自治体にとって住民への迅速かつ的確な災害情報伝達の強化は喫緊の課題となっています。 JCCは、自治体の情報伝達の課題解決を目指し、IP告知システムやスマートフォンアプリ『JC-Smart』、データ放送やHybridcast※を活用したテレビサービスなど、多様な地域・防災情報配信ソリューションを提供しています。その一環として、新たに開発したのが『防災DXタブレット』です。

『防災DXタブレット』は、配信された音声と画面情報を自動的にプッシュ通知で放送し、住民の操作を必要とせずに情報を伝達します。聞き逃しがあった場合も繰り返し音声再生が可能で、特に高齢者世帯など情報伝達が難しい層への確実な情報提供に寄与します。さらに、『JC-Smart』やテレビサービスと連携させることで、災害情報伝達手段の多重化・多様化を実現し、よりきめ細やかな情報配信を可能にします。
また、汎用的なタブレット端末の採用により、導入コストの削減にも寄与します。『防災DXタブレット』は戸別受信機として防災行政無線の代替が可能で、緊急防災・減災事業債の対象となるため、自治体の財政負担軽減にも繋がります。

2025年4月に運用を開始した留寿都村では、スマートフォンを持たない高齢者世帯への情報伝達を強化するため、タブレット端末の配布を行いました。一方、蘭越町では、テレビを活用した情報配信のプッシュ通知機能を補完する目的で、公共施設や避難所にタブレット端末を設置し、災害情報の伝達手段の多重化と多様化を推進します。

今後も、JCCは、クラウドを活用した情報配信基盤を通じて、地域や世代を超えた防災情報の伝達を推進し、住民の誰一人取り残されない安心・安全な地域づくりに貢献するとともに、地域DXおよび自治体DXの実現に向けて、積極的に取り組んでまいります。

※「Hybridcast」は、日本放送協会（NHK）の登録商標です。Hybridcast は、放送波の中にインターネット上のコンテンツの取得を指示する制御信号を組み込み、テレビ放送と、HTML5 で記述された Web コンテンツとの融合を可能にする次世代放送サービスです。スマートフォンやタブレット端末との連携も可能なテレビ放送サービスです。

関連リリース：北海道蘭越町で北海道テレビ放送とジャパンケーブルキャストが提供する「テレビを活用した自治体情報配信サービス」の運用を2025年4月から開始～スマートフォンアプリ、防災DXタブレットと併せて情報配信を多重化・世代間の情報格差解消へ～　https://www.cablecast.co.jp/news/20250326.html

以上